前回のコンテンツでは、警察の立会いのもと室内の確認をする手順を紹介しました。
今回は、安否確認をした結果、入居者が不在だった場合のその後の業務についてお伝えします。
目次(もくじ)
不在だったときにやる事(室内にて)
初回の安否確認は文字通り「入居者の安否の確認」が目的です。
入居者が室内で動けなかったり倒れていたりすることを懸念して行うものです。
そのため不在だった場合には、何も触らずにドアを施錠して引き上げましょう。
不在だったときにやること(建物にて)
不在だった場合には、引き続き入居者と連絡をとらなければなりません。
準備して持参した「入居者宛ての手紙」をポストに投函します。
もしポストが郵便物やチラシなどであふれていて投函できない場合は、室内の目立つ場所に置いてくるようにしましょう。
また、電気・ガス・水道のメーターを確認します。
安否確認の前にアパート訪問をした際に記録した数値と照合してみましょう。
数値に変化がなければ、帰宅していないということが推測できます。
室内を確認している当日に、他の住人を見かけたら声をかけて様子を聞いてみてもいいでしょう。
何か参考になることがわかるかもしれません。
その後の業務など(安否確認後)
室内を確認した当日に、入居者に連絡をします。
電話・メールで警察の立会いのもと室内を確認した旨を報告します。(留守番電話の場合はメッセージを残します。)
返信をするように呼びかけ続けましょう。
また、緊急連絡先やご家族にも報告します。
何かのきっかけで入居者から連絡が来るのを期待したいところです。
その後はこれまでどおり、電話・メール・手紙等で入居者に連絡をとり続けます。
時間や曜日を変えて建物を訪問し、接触を試みることも続けましょう。
訪問時は、各種メーターの数値やポストの状態も確認します。
好意的な交番の警察官であれば、日々のパトロール時に該当の部屋を外から確認してくれるかもしれません。
ダメ元で依頼をしてみるのも良いでしょう。
OKな場合は警察官の名前を確認し、定期的に交番に連絡して様子を聞くようにします。
その後また室内確認(安否確認)をしなければならないケースもあります。
状況に応じて対応するしかありません。