賃貸住宅のオーナーや管理の仕事をしていると、入居者と連絡が取れないことがありますよね。
- 家賃の滞納
- 近隣クレームなどの連絡
- 一人暮らしの高齢者
入居者に連絡がつかず「安否確認」をしなければならないことがあります。
そこで、あなたが賃貸物件の「安否確認」の現場で緊張や動転して間違った対応をしないように、私の体験をできるだけ詳しくお伝えします。
目次(もくじ)
賃貸管理会社の担当が入居者の安否確認をするとき
不動産会社や賃貸の管理会社に勤務している人は、入居者と連絡をとらなければならないことがあります。
入居者に電話やメール、手紙で連絡をします。
連絡が取れない場合は、ご家族や連帯保証人に連絡します。
それでも連絡が取れない時は、安否確認を含めて部屋を訪問します。
遠方や繁忙などで何度も訪問することができそうもないときは、訪問の前に「手紙」を準備しましょう。
封筒に工夫するなどして、入居者が開封してくれるように導きます。
アパートの部屋を訪問する
連絡のつかない入居者は、まずはその部屋を訪問します。
部屋のチャイムを鳴らし、応答がなければ何度かノックします。
電気・ガス・水道などのメーターをチェックしましょう。
特に電気メーターが止まっている場合は要注意です。
また、集合ポストやドアポストを確認します。
郵便物が溜まっていたりあふれていたりする場合も要注意です。
留守の場合、今後も何度か訪問できるようなら、曜日や時間をずらして再訪問します。
早朝や夜間であれば在宅している場合もあるかもしれません。
何度も訪問することが難しい場合は、持参した手紙を残していきましょう。
他の住人にヒアリングする
入居者となかなか連絡がつかない場合、同じアパートやマンションの住人に聞いてみることもあります。
隣りの部屋の住人に連絡をとり、連絡のつかない人について「最近みかけたか」「何か変化はないか」などの様子を聞きます。
隣室の住人でなくても、オーナーや管理会社と親しい人がいる場合は聞いてみるのもいいでしょう。
ただし、入居者の個人情報などの取り扱いには十分な注意が必要です。
連絡しつつしばらく様子を見る
この後は、電話やメールなどで連絡をしつつ様子を見ます。
とくに緊急ではない場合は、週1回などペースを決めて連絡を続けていきます。
緊急の要件がある場合は、本人だけでなく家族や保証人などにも繰り返し連絡を行ないます。
可能であれば曜日や時間をずらして何度か部屋を訪問し、不在の場合は手紙を置いてきます。
家賃を滞納している場合(保証会社と連携)
連絡のつかない入居者が家賃を滞納している場合には、保証会社の担当者とも協力することができます。(入居者が保証会社と契約していることが前提)
家賃滞納であれば保証会社の担当者が入居者と接触を試みます。
部屋の訪問も含めて保証会社の社員はプロですので、協力しない手はありません。
管理会社の担当者による訪問が難しい場合でも、保証会社を通じて様子や情報を得ることができます。
しかし、家賃滞納の案件でなければ保証会社は動きません。
オーナーや管理会社が対応するしかありません。
それでも入居者と連絡が取れない場合
ここまでやっても入居者と連絡がつかないときは、「安否確認」を検討しなければならなくなります。
あなたが管理会社の担当者であれば、会社や上司に報告・相談をして次の段階に進むことになります。
どのように安否確認をすすめていくのかについては、次のコンテンツにて解説していきます。