安否確認の手順②┃室内の確認を実行する(アパート・マンション)
アパートやマンションの安否確認の準備と実行

 

 

安否確認をすることが決まったら、準備をして実行します。

今回は、手順② を見ていきましょう。

 

前回のコンテンツ「手順①」はこちら

 

目次(もくじ)

安否確認の実行が決まったら(準備)

会社や上司に相談し安否確認の実行が決まったら、「準備」を行います。

この時点では、まだ安否確認の実行日は決まりません。

 

準備するもの

  • 賃貸借契約書
  • 氏名・年齢・顔写真・勤務先などをチェックする
  • 緊急連絡先を確認する
  • 部屋のカギ

 

緊急連絡先に連絡する(立会い依頼)

安否確認を実行する緊急連絡先に連絡し、家族の方などに安否確認の「立会い」を依頼します。

日時などのスケジュールを調整して「実行日」を決めていきます。

立会いができない場合は、安否確認の実行後に結果を報告する旨をご家族に伝えましょう。

 

所有者(オーナー)に連絡する

入居者の状況を所有者(オーナー)に連絡し、安否確認を実行する承諾を得ておきましょう。

可能であれば、オーナーにも立会いをしてもらいます。

サブリース方式でオーナーから物件を一括借上げ(マスターリース契約)している場合は、管理会社が入居者の貸主として対応するため所有者(オーナー)への連絡は臨機応変に

行うケースもあります。

 

現場近くの警察に連絡する

安否確認の現場の近くの交番または警察署に連絡しましょう。

事情を説明し、安否確認の立会いを依頼します。

日時のスケジュールを確認します。

 

安否確認の実行日を決定する

緊急連絡先(ご家族など)や警察とスケジュールを調整し、安否確認の「実行日時」を決定します。

オーナーが立会い可能であれば日時を連絡しましょう。

ご家族の立会いができない場合は、当日に警察と安否確認を行ないます。

 

安否確認の当日(警察

現場(建物)に行く前に警察から交番や警察署に寄るように言われるかもしれません。

その際は指示にしたがいましょう。

警察では、会社名の確認や担当者の身分証明書の提示を行なうと思います。

その後、現場(建物前)で待ち合わせます。

 

 

現場にて安否確認(室内立ち入り)を実行する

鍵を開錠する:写真画像

 

現場で警察官と待ち合わせを行ないます。

警察官とともにアパート室内の確認をするために部屋へと向かいます。

部屋のドアの前に立ち、チャイムを鳴らしてドアもノックします。

応答がなければ、警察官に確認し持参した合鍵でドアを開錠します。

 

室内の状況を確認する

警察官とともに室内の状況を確認します。

 

入居者がいないケース

入居者がいない場合は、勝手に行動せずまずは警察官の指示に従いましょう。

室内のものに勝手に触れないように注意します。

 

状況はケースバイケースですが、生活している感じがあるかどうかを確認します。

室内を見渡して、手がかりとなるものがないか探しましょう。

 

公共料金の請求書などが多数ないかどうか室内を確認します。

いろいろな請求書が多く見られる場合は、生活に困窮していることもあり得ます。

 

その他、室内の利用方法などで気になる点があればメモしておきます。

 

現場によっては、長期間の留守が見て取れる場合もあるかもしれません。

ただし、単に長期の外出中や入院中などかもしれないので注意が必要です。

警察官の助言も参考にしましょう。

 

入居者に家賃の滞納があるときは、夜逃げの可能性もあります。

その際でも、入居者の荷物を勝手に処分することはできません。

 

入居者がいたケース

室内に入居者がいることもあるかもしれません。

単に居留守を使っている場合もあります。

 

ケガや病気で動けないこともあり得ます。

その際は、立会いの警察官と相談して適切な措置をとりましょう。

 

入居者が元気そうなら事情を聞きます。

警察官もいるので基本的には素直に話してくれるでしょう。

 

そして、今後は管理会社やご家族の連絡には応じるようにお願いしましょう。

警察にもお手数をおかけしているのですから・・。

 

念のため、「連絡先」の再確認を行ないましょう。

本人確認・携帯番号・メールアドレス・勤務先・家族・緊急連絡先・その他の連絡先など。

 

安否確認を実行したあとは、いくつかの業務を行ないます。

その内容は、次のコンテンツでご紹介します。

 

 

 

特殊清掃が必要になったときは
特殊清掃業者のスタッフと打合せする女性の写真画像

管理・運営するアパートやマンションで特殊清掃が必要になったときの「業者の選び方・探せるサイト情報」をまとめました。